この記事では、「朴訥」と「純朴」の違いの違いを分かりやすく説明していきます。
「朴訥」とは?
「朴訥」の読み方は「ぼくとつ」です。
意味は素朴で訥弁であることです。
素朴とは性格が素直で律儀なことを意味し、訥弁とは話し方が滑らかでないことを意味します。
加えて、「朴訥」には、飾り気がないこと、口数が少ないこと、といった意味もあります。
類語には「純朴」や「素朴」、「飾り気のない」、「ピュアな」などがあります。
「朴訥な人物」や「朴訥な性格」、「朴訥感」などといった形で使用します。
「純朴」とは?
「純朴」の読み方は「じゅんぼく」です。
意味は飾り気がなく素直なこと、人情が厚くて素朴なこと、です。
つまり、単に素直なだけでなく、人情が厚い人を指す言葉になります。
類語には「質素」や「素直」、「控え目」、「プレーン」などがあります。
「純朴な心」や「純朴な人柄」、「純朴な風習」などといった形で使用します。
「朴訥」と「純朴」の違いの違い
「朴訥」と「純朴」の違いの違いを、分かりやすく解説します。
「朴訥」と「純朴」は、どちらも飾り気がなく素朴な人を指す言葉になります。
そのうえで、両者を比較した場合、「純朴」にはあって「朴訥」にはない意味があります。
それが、「人情」です。
「朴訥」は性格が素直で律儀なことや飾り気がなく口数が少ないことを意味するのみとなり、「純朴」にある人情が厚いといった意味はありません。
その点に「朴訥」と「純朴」の大きな違いがあります。
「朴訥」の例文
・『彼の朴訥なところに魅かれました』
・『亡くなった私の祖父は、とても朴訥な人でした』
「純朴」の例文
・『娘が連れてきた結婚相手は純朴な人柄で安心しました』
・『電話からでも伝わる彼の純朴な声を聞き安心しました』
まとめ
以上のように、人情が厚いといった意味を含むのか、含まないのか、といった違いが「朴訥」と「純朴」にはあります。