この記事では、「もろぶた」と「ばんじゅう」の違いを分かりやすく説明します。
もろぶたとは?
もろぶたとは主に食品業界で使われている言葉で、お餅や和菓子、パンなどを入れる蓋つきの薄型の容器のことをいいます。
食品を並べて運搬できるようになっています。
昔は木製でしたが、プラスチック製のもろぶたもあります。
もろぶたは日本酒を醸造する際に使われるものでした。
吟醸酒などを仕込む際に使われる道具です。
もろぶたは麹作りの段階で使われるものでで、米麹を小分けにして詰めます。
小分けにすることで熱を冷まし、適切に管理を行います。
また、麹蓋と呼ばれることもあります。
ばんじゅうとは?
ばんじゅうとは食品業界で使われている運搬用の容器で、ふたが付いていないものをいいます。
漢字では「番重」と書くこともあります。
運搬する人が手をかけられるように、穴があけられているものも多いです。
また、ばんじゅうは薄く作られていますが、これは積み重ねた時に頑丈であることが求められたからです。
パンや餅、製菓など温度管理が必要な現場で重宝されました。
昔は木製でしたが、現在はプラスチック製のものが主流になっています。
お弁当を運搬する際などにも使われています。
もろぶたとばんじゅうの違い
もろぶたもばんじゅうも食品業界で使われている薄型の容器ですが、ふたが付いているかどうかに違いがあります。
ふたが付いているものがもろぶたで、ふたが付いていないものがばんじゅうになります。
もろぶたは元々、日本酒作りに用いられる道具でした。
ばんじゅうはパンや製菓など温度管理が必要なところで運搬のために使われる道具で、プラスチック製のものが登場してから蓋つきのものもできたのです。
元々の用途に違いがあります。
ふたつきのばんじゅうはもろぶたと同じものですが、蓋つきばんじゅうと呼んだりもします。
まとめ
ふたが付いているのがもろぶたで、ふたが付いていないのがばんじゅうになります。