「空前絶後」と「未曾有」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「空前絶後」と「未曾有」の違いとは?違い

この記事では、「空前絶後」「未曾有」の違いを分かりやすく説明していきます。

「空前絶後」とは?

空前絶後とは、非常に珍しいことをいいます。

空前絶後の「空前」は今までにないことを表しており、「絶後」は今後もあり得ないことを表しています。

今までに起こったことはなくこれからも起こりそうにないという意味で、極めてまれなことを表現しているのです。

自分にとって珍しいというだけではなく、周りから見ても珍しいことに使用する言葉です。


「未曾有」とは?

未曾有とは、今までにないことや極めて珍しいことをいいます。

未曾有は元々仏教用語で、奇跡を意味するabbhutaが語源とされます。

訓読みでは「いまだかつてあらず(未だ曾て有らず)」といい、仏の功徳の尊さを讃美する言葉でした。

その後、極めて珍しいことを表すようになったのです。


「空前絶後」と「未曾有」の違い

空前絶後も未曾有も極めて珍しいことを表す言葉です。

空前絶後の空前には未曾有という意味もあり、今までにないことを表しています。

絶後には今後もあり得ないという意味があります。

そのため今までにないような珍しいことのうち、今後も起こらないだろうという場合には空前絶後も未曾有も使えますが今後も起こりそうだという時には空前絶後は使えません。

その場合には未曾有を使います。

「空前絶後」の例文

・『この商品の人気は空前絶後で日本だけではなく海外でも大ヒットしている』
・『多くの死者を出した空前絶後の災害だった』

「未曾有」の例文

・『未曾有の大事件に視聴者の目はくぎ付けになった』
・『今回の未曾有の災害では何とか命拾いをした』

まとめ

空前絶後は今までにもなく今後も起こらないような珍しいことをいい、未曾有は今までにない珍しいことをいいます。

その珍しいことが今後も起こらないという時には空前絶後も未曾有も使えますが、今後は起こりそうだという時には空前絶後ではなく未曾有を使います。

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