「殺傷」と「殺害」の違いとは?分かりやすく解釈

「殺傷」と「殺害」の違いとは?違い

この記事では、「殺傷」【さっしょう】と「殺害」【さつがい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「殺傷」とは?意味

人を殺す目的で傷つけることを「殺傷」【さっしょう】といいます。

しかし、被害者がひどく抵抗したとき、思うように刺せずに傷だけを負わせてしまったことを意味するわけです。

また、動物を虐待するためむやみに傷つけて命を奪い取ることを「殺傷」といいます。

主に、いくつも傷をつけたり、心臓にまで達する深い傷を負わせて殺したという意味で使われている言葉です。


「殺害」とは?意味

動物や人間を殺してしまったことを「殺害」【さつがい】といいます。

飼っている猫や兎を包丁で刺し殺してしまったときや、小さな子供やお年寄りの命を殺めてしまったときも「殺害」というわけです。

生き物全般を対象とした言葉であり、命あるものを自ら手にかけて奪い取るといった行為を意味しています。

生き物を殺したときは「殺害の罪」に問われ、罰せられるのです。


「殺傷」と「殺害」の違い

「殺傷」「殺害」の違いを、分かりやすく説明していきます。

刃物で傷つけたり、何度も傷をつけて殺すのが「殺傷」です。

主に、カッターや包丁、刀など鋭利な刃物で刺し殺したり、何度も指して殺す方法を意味します。

もう一方の「殺害」は、生き物を殺す行為を指す言葉あり、殺すにはそれなりの理由があるため「殺害の動機」を聞かれることになるわけです。

そして、「殺害方法」はどのようにして行ったか質問されます。

罪のない人を複数殺したり、ひどい殺し方をした者は「殺害罪」に問われ、刑務所に服役するのです。

「殺傷」の例文

・『近所で連続殺傷事件が多発しているので、警察が巡回する』
・『殺傷事件の容疑者が海外に逃亡していたが、やっと逮捕された』

「殺害」の例文

・『犯人の殺害動機は、親から遺産が貰えないことであった』
・『殺害方法は、頭から袋をかぶせて息の根を止める窒息死だった』

まとめ

どちらも殺す目的で行われた行為を指す言葉ですが、意味や場面によってどちらを使えばいいか異なります。

うまく意味や使い方を確かめてから自分なりに使い分けてみるといいでしょう。

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