この記事では、「お宮参り」と「初参り」の違いについて紹介します。
お宮参りとは?
お宮参りとは、生まれた赤ちゃんが無事に1か月を迎えたことを産土神に感謝して神社に参詣する行事のことをいいます。
産土神とは、生まれた土地を守護している神様です。
また、お宮参りのことを初宮参りや初宮詣と呼ぶこともあります。
昔は男の子は生後32日目、女の子は生後33日目に行うものでした。
最近では、仕事の都合に合わせて休日に行うことも多いですし、寒い冬の時期などは暖かくなってから行う等季節をずらして行うことも多いです。
参詣する際には、女の子には色鮮やかな掛け着を掛けるのが一般的です。
男の子には黒やグレー、紺といった色味の掛け着を掛けます。
最近ではベビードレスやベビー用のタキシード等を身に付けることもあります。
初参りとは?
初参りも生まれた赤ちゃんが無事に1か月を迎えたことを報告する行事ですが、参拝するのはお寺です。
日本では元々、神道と仏教ははっきりと区別されてはいませんでした。
日本の伝統的な宗教は神道ですが、飛鳥時代に仏教が伝来してからは神仏習合という神様も仏様も混じり合った存在と捉えていたのです。
神道と仏教が区別されるようになったのは明治時代に入ってからです。
そのためお寺に初参りを行うことも多くありました。
浅草寺や川崎大師、増上寺など大きなお寺では初参りの祈祷を受け付けています。
お宮参りと初参りの違い
お宮参りも初参りも赤ちゃんが生まれたことを感謝して生後1カ月に行う行事です。
神社に参詣するのがお宮参りで、お寺に参拝するのが初参りになります。
お宮参りの方がよく知られています。
また、神社やお寺に新年が開けてから参拝する初詣のことを初参りということもあります。
そのため分かりにくく感じてしまうかもしれません。
まとめ
赤ちゃんが無事に1か月を迎えたことに感謝して神社に参詣するのがお宮参りで、お寺に参拝するのが初参りです。