この記事では、「専門職学位」と「修士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「専門職学位」とは?
「専門職学位」とは専門職大学を卒業したり専門職大学院の課程を修了した人に授与される学位です。
専門職大学は簡単に言えば専門的な知識が必要となる職業のための大学で、農林業専門の大学や会計分野専門の大学院などがあります。
専門職学位は既存の学位と同じように大学であれば学士、大学院であれば修士や博士と名が付いていますが、学士(専門職)や修士(専門職)のように学位の後に(専門職)と付けられているため一目で区別可能です。
また専門職大学院で授与される学位は、一般的な大学の修士と同等の学位として扱われます。
「修士」とは?
「修士」とは学位の中でも大学院の修士課程を修了することで授与される学位です。
大学を卒業して学士の学位を持っているか、学士と同じくらいの研究業績を持っている人が修士課程を学ぶことができます。
また更に上の学位である博士の学位を学ぶための課程を受けるには、修士の学位を授与されていなければいけません。
その分野に対して深い知識を持っていることを国に認められた証であるため、国家公務員など高い能力が求められる職業では、関連する修士号を持っていることを条件としていることもあります。
「専門職学位」と「修士」の違い
「専門職学位」と「修士」の違いを、分かりやすく解説します。
専門職大学や専門職大学院の修了で授与される学位が「専門職学位」で、大学院の修士課程の修了で授与される学位が「修士」です。
「専門職学位」には末尾に(専門職)とつけられますが、通常の「修士」にはそういったものは付けられません。
また「専門職学位」と「修士」などの既存の学位は概念的にも趣旨的にも別物ですが、専門職大学院で授与される「専門職学位」は、「修士」と同程度の学位として扱われます。
まとめ
便宜的に専門職学位も修士や博士など既存の学位の名前を流用しているので紛らわしいですが、「専門職学位」と「修士」では何について学んだ人に授与されるかが違うと考えておけば構いません。
「専門職学位」は職業や仕事について専門職大学で学び習熟が認められた人に授与されるものであり、「修士」は何らかの学問的分野について大学院で学び深い知識を持つことを認められた人に授与されるものです。