この記事では、「塩」と「塩化ナトリウム」の違いについて紹介します。
塩とは?
塩とは、塩化ナトリウムを主な主成分とする物質です。
味を付けるための調味料として使われており、昔ながらの製法で作られているものと工場で大量生産されているものがあります。
塩は様々な料理に使われる基本の調味料で、魚を塩焼きにしたり肉を焼く時に下味をつけたりする際にも使用します。
炒めものやスープの味を塩で調えることもあります。
日本では昔、海水を煮詰めて塩を作っていました。
食べ物に塩を振ったり塩漬けにすることで保存できるようになるので、加工食品などにも使われます。
ただし、塩分を取りすぎると高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まるといわれています。
そのため健康のために塩分を控えることも多くなりましたが、汗を大量にかく夏の時期などは逆に塩分が足りなくなって熱中症になってしまうこともあります。
不足しても過剰に摂取しても悪影響が出てしまいます。
塩化ナトリウムとは?
塩化ナトリウムはナトリウムの塩化物で、ヒトを始めとして多くの生き物にはなくてはならない物質です。
塩の主成分でもあり、食塩と工業塩の2種類があります。
塩化ナトリウムの化学式はNaClで、海水の主成分でもあります。
塩と塩化ナトリウムの違い
塩の主成分は塩化ナトリウムですが、塩にはそれ以外の物質も含まれています。
カルシウムやマグネシウム、ニッケル、マンガンなどのミネラルです。
工場で生産されている塩は、99%が塩化ナトリウムになります。
岩塩や海水から作られる天然塩などは、ミネラル分が工場で生産されるものよりも多く含まれています。
また、塩は調味料など食用のものを指しており、工業用として使われているものは塩化ナトリウムということが多いです。
まとめ
塩化ナトリウムは、塩の主成分になります。
塩には塩化ナトリウム以外にもカルシウムやマグネシウムといったミネラルが含まれています。