歯科医で作れるマウスピース。
その特徴とは?
この記事では、「スプリント」と「ナイトガード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スプリント」とは?
幾つか種類があり、睡眠時無呼吸症候群に対応するものを「スリープスプリント」と呼びます。
顎関節症に対応した物は「スタビライゼーションスプリント」と呼ばれるもので一般的なマウスピースに該当すると言っていいでしょう。
寝る時に装着する事で下顎を安定させる事が可能。
顎関節症によって発生する様々な不快な症状の改善が期待できるものです。
他にも前歯対応型や顎の位置を修正するリポジショニング型など症状に応じたスプリントがあると言っていいでしょう。
ただし保険の適応には条件があります。
「ナイトガード」とは?
就寝中の歯の保護を目的としたマウスピースの事を「ナイトガード」と呼びます。
読んで字の如く就寝中には何倍の力がかかるとされる歯ぎしりから歯を保護するものと言っていいでしょう。
形については特別種類がありませんが、ハードタイプとソフトタイプが存在します。
ハードタイプは硬質レジンでオーダーメイドしたものとなり、ソフトは主にゴムから作られたものになります。
歯を保護する役目は勿論の事、ついた傷から就寝中の歯への力具合が推測。
歯科医師が対応する事でより歯を保護する働きを高めます。
「スプリント」と「ナイトガード」の違い
「スプリント」と「ナイトガード」の違いを、分かりやすく解説します。
「スプリント」は顎関節症を代表とした顎周囲の筋緊張の緩和や顎関節の位置を正常な状態に戻すのを目的とした治療だと言っていいでしょう。
それに対して「ナイトガード」は就寝中に無意識に起こる歯軋りや噛み癖からマウスピースにより歯を保護するのが大きな違いだと言っていいでしょう。
また前者は根治療法と対症療法を兼ねたもの。
後者は対症療法の役目を果たしていると言えます。
まとめ
「スプリント」は基本的に顎関節症の改善に用いられます。
就寝前に装着し、顎周囲の過緊張を防ぐ事で傷みを予防。
また種類によっては顎関節を正しい位置に矯正する役割をも果たします。
一方で「ナイトガード」は就寝中の不規則かつ変則的な力の掛かる歯軋りから歯を保護する役割がメインです。
