「朝鮮人参」と「高麗人参」の違いとは?分かりやすく解釈

「朝鮮人参」と「高麗人参」の違いとは?違い

この記事では、「朝鮮人参」「高麗人参」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「朝鮮人参」とは?

サポニンやアミノ酸、ビタミンといった様々な栄養成分を含む「朝鮮人参」【ちょうせんにんじん】は、朝鮮半島の地域で自生する多年草です。

水参、白参、紅参といった千年以上も続けられている加工法を取り入れていて、この工程により健康に良い成分が増えていきます。

食用や薬用として使われているウコギ科であり、日本で「朝鮮人参」と呼ばれるようになったのは、国内に入ってきたのが朝鮮半島から輸入されていたものだったからです。

江戸時代にセリ科のこらふが船で国内に入り、当時は「せりにんじん」と呼ばれていました。

それが時代と共に本種を区別するために「朝鮮人参」と呼ぶようになります。

飲めば免疫力や集中力を高めたり、更年期といった健康に不安を抱える人に最適です。


「高麗人参」とは?

韓国で栽培する「高麗人参」【こうらいにんじん】はウゴキ科であり、3年目で花が咲き、収穫できるのは4年目となる実は大地の栄養をたっぷり含んでいます。

栄養は根元に集中して太くなり、6年目にして最大の大きさになるのです。

商品として使われる部位は根で、よく乾燥させて水分を抜き、粉末状か粒状にして飲まれています。

日本では御種人参と書いて「オタネニンジン」と呼ばれている根野菜です。

「高麗人参」と呼ばれるようになった経緯は、朝鮮半島ではかつて「高麗」という王朝が島を統一していたときこの栽培方法が始まったため、名づけられました。


「朝鮮人参」と「高麗人参」の違い

「朝鮮人参」「高麗人参」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも1日に摂取する目安としては1g未満が好ましく、紅参にはジンセノサイドRh2という抗癌作用に効く成分が含まれています。

癌細胞が移転して増えるのを防ぐ働きがあったり、サポニンといった成分が血圧を下げる健康食品です。

ただ、「朝鮮人参」は日本国内で使われている呼び方であり、「高麗人参」は高麗という王朝が栄えていたときに栽培されていたため、韓国や他国ではこのような呼び方が使われるようになりました。

日本では第二次世界大戦後、業者が韓国から輸入する際に地元の大韓民国では避けられていた朝鮮という呼び方を変えて、「高麗人参」と表記して国内で販売するようになったのです。

まとめ

同じ野菜を指すものですが、呼び方に違いがあります。

どうしてそのような呼び方するのか、自分なりに深堀してみるのも面白い発見となるでしょう。

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