この記事では、「前払金」と「前払費用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「前払金」とは?
「前払金」とは、商品代金の前払いを指す言葉です。
内金や手付金などが「前払金」になります。
何か商品の提供を受ける前に。
何かサービスの提供を受ける前に。
支払ったものが「前払金」になります。
「前払金」として計上するタイミングは主に支払った時となり、計上する金額は、支払った金額の全額となります。
実際に、どのようなものが「前払金」として取り扱われることが多いかというと、商品代金の内金や手付金。
宿泊施設などの予約金。
外注費などの前払金などになります。
「前払費用」とは?
「前払費用」とは、既に契約しているサービス、提供を受けているサービスの中で、会計期間がまたがる場合、当期と翌期に分け計上することを意味します。
継続的なサービスの提供を受けている場合、サービスの提供は継続されているものの、まだ、そのサービス自体を受けていない状況での支払いを意味します。
「前払費用」として計上するタイミングは期末で、計上する金額はサービスが未提供の期間分となります。
実際に、どのようなものが「前払費用」として取り扱われることが多いかというと、家賃や保険料、サブスクリプションの利用料金などになります。
「前払金」と「前払費用」の違い
どちらも、実際に商品やサービスの提供を受ける前に計上するものとなりますが、その過程に違いがあります。
「前払金」は、商品代金の内金や手付金、宿泊施設などの予約金などとなり、基本的に単発なものとなります。
一方、「前払費用」は、継続的なサービスを受けているものの中で会計期間がまたがる際に支払う費用を意味します。
家賃や保険料など、計画中のものの中で、会計期間がまたがってしまう場合は、「前払費用」として取り扱います。
まとめ
以上のように、同じ事前に支払う支払いでも、どのようなものに対する支払いなのかといった違いが「前払金」と「前払費用」にはあります。