この記事では、「お福分け」と「お裾分け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お福分け」とは?
「お福分け」とは人から頂いたものの一部を他の人にも分け与えることです。
自分で購入したものではなく人から何らかの都合で何かを貰えたことを良いことという意味の福と表現し、それを他の人に分け与えるので「お福分け」と言います。
「お福分け」は良いものを分け与えるという表現なので、どんな相手に分け与えるかを問わない言い方です。
そのため同格や目下の相手だけでなく目上の相手にも分け与える場合に使われます。
「お裾分け」とは?
「お裾分け」とは人から頂いたものの一部を他の人にも分け与えることで「お福分け」と意味は変わりません。
作りすぎた料理などを仲のいい近所の人に渡すことを「お裾分け」という人もいますがこれは間違った使い方になります。
人から頂いたものでなければ「お裾分け」にはあたりません。
また裾という言葉にはつまらない物という謙遜のニュアンスがあるため、人からもらったものを目上の人に分け与える場合に「お裾分け」という言葉を使うのは失礼にあたります。
「お福分け」と「お裾分け」の違い
「お福分け」と「お裾分け」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも人から頂いたものの一部を他の人にも分け与えることですが、「お福分け」は良いもの嬉しいものを他の人にも分け与えるというニュアンスです。
それに対して「お裾分け」はつまらない物ですがという謙遜を込めたニュアンスで使われます。
そのため目上の人には「お福分け」と言っても失礼にはなりませんが、「お裾分け」と言うと失礼な表現と捉えられがちです。
まとめ
「お福分け」と「お裾分け」はどちらも貰い物を分け与えるという意味は同じなので表現に含まれるニュアンスで使い分ける事になります。
「お福分け」は良い出来事や喜びを分けるという意味で上司などどんな相手に対しても使えるのが特徴で、「お裾分け」はつまらないものという謙遜を込めた表現であり目上の相手に使うには適しませんが一般的な表現です。