「呼ぶ」と「召す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「呼ぶ」と「召す」の違いとは?違い

この記事では、「呼ぶ」「召す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「呼ぶ」とは?

一般的には「人や物に声をかけて、自分のところに来るように促す」という意味です。

例えば、「友達を呼ぶ」「電話で呼ぶ」「名前を呼ぶ」などのように使われます。

また、「呼ぶ」には、「ある名前や呼称で人や物を呼び分ける」という意味もあります。

例えば、「先生と呼ぶ」「あだ名で呼ぶ」「日本と呼ぶ」などのように使われます。


「召す」とは?

古くから「見る」という意味で使われていた言葉で、その延長として「見るために呼び出す」という意味になりました。

この意味では、「召す」「呼ぶ」の尊敬語として使われます。

例えば、「神に召される」「御召しにあずかる」などのように使われます。

しかし、現代ではこの用法はほとんど使われません。

現代では、「召す」「取り寄せる」という意味から派生して、「何かを身に受け入れる行為」を表す尊敬語として使われます。

例えば、「食べる」「飲む」「着る」「買う」「入浴する」「風邪をひく」「乗る」「気に入る」「歳をとる」などの意味で使われます。

この場合、「召す」「お召しになる」「召される」という形で使われることがあります。


「呼ぶ」と「召す」の違い

「呼ぶ」「召す」の違いを、分かりやすく解説します。

呼ぶは、人や物を自分のところに来るように声をかけ、相手と自分の立場が同じか、自分が上の場合に使用します。

その一方で、召すは、呼ぶという意味のほかに、見る、食べる、着る、乗るなどの意味もあり、相手を尊ぶという気持ちがあります。

さらに、相手が自分より上の場合に使用します。

「呼ぶ」の例文

・『お母さんが子供を呼んで夕食の支度を手伝わせた』
・『遠くから、彼を呼ぶ声が聞こえてくる』

「召す」の例文

・『お嬢様がお着物を召していらっしゃいます』
・『お客様がお茶を召し上がってくださいました』

まとめ

呼ぶと召すの違いは、相手に対する敬意の度合いにあります。

呼ぶは、相手と自分の立場が同じか、自分が上の場合に使います。

召すは、相手が自分より上の場合に使います。

また、召すは、呼ぶという意味以外にも、身につける、身にとりこむという意味もありますが、呼ぶは、そのような意味はありません。

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