簡単な言葉なので、使い方や意味のとらえ方が様々に解釈できる言葉が、日本語にはたくさんあります。
たとえば「もっと」という言葉もそのひとつです。
それでは、この「もっと」とはどういう意味でしょうか。
また、「さらに」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「もっと」と「さらに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もっと」とは?
「もっと」とは、今の状態よりも「もっと」ということを主張するときに使用する言葉で、英語の「more」にあたります。
「さらに」とは?
「さらに」とは、今の状態に「さらに」なにかを加えたいという場合に使用される言葉で、英語では同じく「more」が近いでしょう。
「もっと」と「さらに」の違い
「もっと」と「さらに」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、英語では「more」というような意味で使われる言葉なのですが、実は根本的な違いがあります。
この2つの違いをもっとも簡単に説明するなら、今の状況を許容しているのが「さらに」であり、許容していないのが「もっと」ということになります。
たとえば、定食のご飯お代わり自由のお店で、すでに2膳食べた状態で、お代わりを頼むときに「もっとください」といえば、2膳では足りていなかったということですが、「さらにください」と言えば2膳でもよかったが、まだ食べられるというニュアンスが加わります。
ただ、これは主観的な部分もあるので、すべてに当てはまるわけではありません。
「もっと」の例文
・『これではすこし小さいので、もっとおおきなものはありますか』
・『もっと食べたいと思ううちにやめておくのが体のためです』
「さらに」の例文
・『これは確かに小さいのですが、さらに小さいサイズはありますか』
・『マグロは、いくら食べても、さらに食べる部分があります』
まとめ
この記事では、「もっと」と「さらに」の違いを、解説してきました。
この2つの言葉はそもそもは違う言葉として成り立っているのですが、いつのまにか同じような意味で使われるようになっています。
このような言葉はほかにもたくさんあります。
例えば、「とても」と「たいへん」で、同じような意味でつかわれますが、そもそもまったく違う言葉です。