「刺さる」と「射当てる」は似たような言葉と思われがちですが、それぞれが持つ意味が異なるため使い分けることが必要です。
この記事では、「刺さる」と「射当てる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「刺さる」とは?
「刺さる」は「ササル」と読む言葉で、「先端が尖っている物が別の物や場所に突き立つこと」を意味します。
また、比喩として「強い衝撃を受けたり、深く感動したりすること」「感動を与えること」といった意味で使われることもあります。
「射当てる」とは?
「射当てる」は「イアテル」と読む熟語です。
「矢を放って何かに命中させる」という意味があるほか、「狙っていたものを手に入れる、自分のものにする」という意味も含まれています。
「射中てる」と表記されることもあります。
「刺さる」と「射当てる」の違い
「刺さる」と「射当てる」の違いを分かりやすく解説します。
「刺さる」は「先端が鋭い物が別の物や場所に突き立つこと」を意味するほか、「強い衝撃を受けたり、深く感動したりすること」という比喩的な意味も持っています。
一方、「射当てる」は「矢を射て狙った場所に当てること」を意味すると共に、「狙っていたものを手に入れる」という意味で用いられることもあります。
「刺さる」の例文
「刺さる」は「〜が刺さる」「〜に刺さる」のように使用するのが一般的です。
なお、「深く感動する」という意味合いで用いる際は、「心に刺さる」「胸に刺さる」などと表現します。
・『指先にバラのトゲが刺さる』
・『その映画は沢山の人の心に刺さる素晴らしい内容だった』
「射当てる」の例文
「射当てる」は「〜に射当てる」「〜を射当てる」のように使われます。
「刺さる」に比べると、普段の生活ではあまり耳にしない言葉かもしれません。
・『吹き矢を的に射当てる』
・『商店街の福引で大型テレビを射当てる』
まとめ
「刺さる」は「尖った物が別の物や場所に突き立つこと」「強い衝撃や深い感銘を受けること」を示し、「射当てる」は「矢を射て何かに命中させること」「狙っていたものをゲットすること」を示します。
両者微妙に意味合いが異なりますので、シーンに合わせて使い分けてください。