この記事では、「ローリエ」と「ベイリーフ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ローリエ」とは?
ローリエとはハーブの一種で、クスノキ科ゲッケイジュ属に属する植物の葉を乾燥させたものをいいます。
ポトフなど煮込み料理に使われるハーブで、肉の臭みを消す効果があります。
地中海沿岸で栽培が盛んで、古代ギリシャ時代には既に料理に用いられていたといいます。
清涼感が感じられる香りがあり、乾燥させるとより香りが強くなります。
フランス語の「laurier」をそのまま日本語読みしていますが、英語風にローレル(laurel)と呼ぶ場合もあります。
「ベイリーフ」とは?
ベイリーフとは、クスノキ科ニッケイ属に属する植物の葉を乾燥させたハーブです。
インドが原産で、インド料理によく使われています。
インディアンベイリーフと呼ばれることもあります。
インド料理では油で炒めて香りを出し、そのまま煮込むのが一般的な使い方です。
カレーなど煮込み料理全般に使われるハーブになります。
ベイリーフには、シナモンリーフとカシアリーフの2種類があります。
「ローリエ」と「ベイリーフ」の違い
ローリエとベイリーフは葉の形が似ているハーブですが、その種類は異なります。
どちらもクスノキ科の植物ですが、ローリエはゲッケイジュ属に属しています。
それに対してベイリーフは、ニッケイ属に属しています。
ローリエはトルコが原産で、ベイリーフはインドが原産になります。
ローリエとベイリーフは違う種類のハーブですが、ローリエの英語名にはベイリーフもあります。
名前が同じなので、混同しやすいです。
そのため本来のベイリーフのことをインディアンベイリーフと呼び、区別することもあります。
まとめ
ローリエとベイリーフは、異なる種類のハーブです。
ヨーロッパで主に使われているのがローリエで、インドで主に使われているのがベイリーフになります。
また、ローリエのことをベイリーフと呼ぶこともあるので混同しやすいです。