この記事では、「空っぽ」と「空虚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空っぽ」とは?
物理的に中身がないこと、または感情的に充実感がないことを表す言葉です。
例えば、箱や袋の中身がなくて空っぽであるとか、人生に目標や夢がなくて空っぽであるというように使われます。
空っぽは、空という漢字にぽっというひらがながついているので、空よりも強調された、くだけた表現になります。
空っぽは、何かがなくなってしまったことを嘆くときや、何かを埋めたいと思うときに使われることが多いと考えられます。
「空虚」とは?
中身がないこと、または価値や意味がないことを表す言葉です。
例えば、見せかけだけで実質的な内容がないことや、心の中に何も感じないことを空虚と言います。
空虚は、空と虚という二つの漢字で構成されているので、空っぽよりも堅い、抽象的な表現になります。
空虚は、何かが欠けていることを自覚するときや、何かに対して否定的な評価するときに使われることが多いと考えられます。
「空っぽ」と「空虚」の違い
「空っぽ」と「空虚」の違いを、分かりやすく解説します。
「空っぽ」と「空虚」の違いは、前者は単に何もないことを客観的に表現するのに対して、後者は何もないことに対する主観的な感情や評価を含んでいるという点です。
また、「空っぽ」は物や場所にも使えますが、「空虚」は人や心に対して使うことが多いと考えられます。
「空っぽ」の例文
・『彼女は彼の言葉に嘘を感じて、胸が空っぽになった』
・『彼は引っ越しの準備を終えて、空っぽになった部屋を見回した』
「空虚」の例文
・『彼は仕事に打ち込んだが、成功しても空虚感が消えなかった』
・『彼女は彼と別れてから、空虚な日々を送っている』
まとめ
「空っぽ」と「空虚」は似たような意味を持つ言葉ですが、微妙な違いがあります。
「空っぽ」は、物理的にも心理的にも何もない状態を表します。
その一方で、「空虚」は、中身がないことや価値がないことによって、心に穴が開いたような感覚を表します。
ぜひ、それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。
