この記事では、「こき使う」と「酷使する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こき使う」とは?
手加減することなく人を使うことという意味です。
「こき」は漢字で書くと「扱き」です。
シンデレラの扱われ方がこれにあてはまります。
シンデレラは、継母やその娘にいろいろな用事を押し付けられます。
掃除や洗濯など言いつけられたことは何でもやらなければならず、シンデレラはクタクタになってしまいます。
それでも継母やその娘は手加減をすることなく、シンデレラを使います。
このようなさまをいう言葉です。
たんに人を使うという意味ではなく、そのさまが手加減をしない激しい状態である場合をいいます。
状況に応じて加減をすることなく人を使うことです。
「酷使する」とは?
手加減をしないで厳しく使うことという意味です。
アルコールを毎日大量に飲んでいる人は、肝臓をこの状態にしています。
肝臓には解毒をする働きがあり、アルコールは肝臓で代謝されます。
アルコールの摂取量が多いと処理をしなければならない物質が増えて、肝臓は頑張って働かなければならなくなります。
手加減をしないで肝臓を働かせているといえるでしょう。
このような状態をいう言葉です。
プロのスポーツ選手は、体を「酷使する」ことがあります。
毎日厳しい練習をしたり、試合をしたりなどしていると、普通に生活をするよりも体に大きな負担をかけてしまいます。
限度以上に使っているといえるでしょう。
これを「体を酷使する」といいます。
「こき使う」と「酷使する」の違い
「こき使う」と「酷使する」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらにも厳しく使うという意味が含まれていますが、何を使うのかが異なります。
前者は人を使うことをいいます。
そのため、「目をこき使う」とはいいません。
後者は物や体を手加減をしないで厳しく使うことをいいます。
まとめ
どちらも厳しく使うという意味を持つ言葉ですが、何を使うのかという点に違いがあります。