長く生きていると、新しく覚えなければならないことも多いのですが、そうなると昔のことは「記憶の彼方」に消えていくということになります。
そのため、記憶によっては断片だけが残って、歯痒い思いをすることも少なくありません。
それでは、この「記憶の彼方」とはどういう意味でしょうか。
また、「忘却の彼方」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「記憶の彼方」と「忘却の彼方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「記憶の彼方」とは?
「記憶の彼方」とは、文字通り、何かが自分の記憶の中の遠くに行ってしまっているということを表す言葉です。
一般的には「もう忘れてしまった」という意味で使われます。
「忘却の彼方」とは?
「忘却の彼方」とは、文字通り、何かの記憶が忘却という状態よりももっと遠くに行ってしまったということを表す言葉です。
一般的には、「すでに忘れてしまって思い出せない」という意味で使われます。
「記憶の彼方」と「忘却の彼方」の違い
「記憶の彼方」と「忘却の彼方」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、以前のことを忘れてしまったということを言いたいという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、全く忘れてしまっているのが「忘却の彼方」であり、無くなってはいないが取り出すのが難しい状態なのが「記憶の彼方」ということになります。
それは、「忘却」しているというのが「忘却の彼方」のベースであるのに対して、「記憶」していることが「記憶の彼方」のベースであるからです。
「記憶の彼方」の例文
・『子供の頃の思い出はすでに記憶の彼方に消えてしまいました』
・『記憶の彼方に消えてしまったものが何かの拍子に思い出されることがあります』
「忘却の彼方」の例文
・『子供の頃の思い出はすでに忘却の彼方です』
・『そのような話はした覚えばなく、全て忘却の彼方です』
まとめ
この記事では、「記憶の彼方」と「忘却の彼方」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。