ラジオの深夜放送が生んだ言葉遊び?弱肉強食と焼肉定食の違いを解説。
この記事では、「弱肉強食」と「焼肉定食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弱肉強食」とは?
本来の意味は弱いものが自然の摂理の中で強いものに淘汰されていくことを指します。
また経済活動の中で弱者が強いものの餌食や踏み台となり、強者が恩恵を受けて栄えることを意味していると言っていいでしょう。
「焼肉定食」とは?
日本の食文化の1つとも言える定食において一汁三菜のメインを焼肉においたものです。
ご飯、みそ汁、焼肉と野菜(キャベツの千切り)プレート、香の物で構成されるのが一般的な焼肉定食と言えるでしょう。
「弱肉強食」と「焼肉定食」の違い
「弱肉強食」と「焼肉定食」の違いを、分かりやすく解説します。
前述したのは本来のそれぞれの持つ言葉の意味合いで、違いも何も比較するのがおかしいと思われる方も多いと思います。
この2つが同列に並べられた場合は古典的なことわざパロディでの言葉遊びを指すと言っていいでしょう。
こういった言葉遊びは70年代から80年代の深夜ラジオ文化で培われ、広まっていきます。
ニッポン放送の「オールナイトニッポン」や「三宅裕司のヤングパラダイス」等をはじめ様々な番組でこの手のネタコーナーはありました。
ヤングパラダイスの「幸福者不幸者」というコーナーは言葉自体は似ていても内容が全然異なる言葉で笑わせるものでした。
80年代後半からこういった言葉遊びは広まり、画一的な個性のある人材を求める企業の広告などにも使われていきます。
実際に弱肉強食と焼肉定食を紐づけて「■肉■食は、弱肉強食か、焼肉定食か」はnamcoの求人向けの会社案内にも記載されていました。
言葉の構造から考えれば、弱肉強食も焼肉定食も基本的には四字熟語で同一だと言っていいでしょう。
しかし日本人の感覚では四字熟語扱いする事に抵抗を持つ人が間違いなく多いはずです。
このあたりは国語辞典でも四字熟語の定義・解釈によって違うと言えます。
まとめ
弱肉強食と焼肉定食は全く意味が異なります。
この二つが並列した場合には言葉・四字熟語による言葉遊びの側面をもつ・パロディと言っていいでしょう。
弱肉強食は四字熟語であり、焼肉定食が四字熟語に該当するかは、国語辞典でも本により解釈が違ってきます。
焼肉定食が四字熟語に該当しない場合は複合語に分類されます。
日本人の慣習から持つ四字熟語のイメージがあるため、言葉の構成はともかく四字熟語扱いに抵抗をもつ人が多数いるのは間違いないところでしょう。