「無碍に扱う」と「無下にする」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「無碍に扱う」と「無下にする」の違いとは?違い

日常生活ではほとんど使うことがなく、文学作品や公共で発行するものに見られる表現というものが多くあります。

「無碍に扱う」というのもそんな表現の一つですが、意味をわかっている人はあまりいないでしょう。

それでは、この「無碍に扱う」とはどういう意味でしょうか。

また、「無下にする」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「無碍に扱う」「無下にする」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無碍に扱う」とは?

「無碍に扱う」とは、「むげにあつかう」と読み、やりたいように自由にさせてあげるという意味で使われる表現です。


「無下にする」とは?

「無下にする」とは、「むげにする」と読み、相手に対して冷淡な態度を取ることを意味する表現です。


「無碍に扱う」と「無下にする」の違い

「無碍に扱う」「無下にする」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、同じ読み方の「むげ」という言葉を使った表現ですが、実は全く違う意味を持ちます。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、自由にさせてあげるという意味を持つのが「無碍に扱う」であり、冷たく扱うというのが「無下にする」ということになります。

したがって、意味としてはほぼ正反対のことを言っています。

同じ「むげ」という単語でもこんなに意味が違うという極端な例ですが、今回の「無碍」に関してはほぼ目にしないので、逆にこの違いを意識することもないでしょう。

「無碍に扱う」の例文

・『子どもたちに関しては、余計な制限を設けないで「無碍に扱う」のが良いでしょう』
・『「無碍に扱う」とは自分の自由にさせてあげるこという意味で使われます』

「無下にする」の例文

・『喧嘩しているからと言って「無碍にし」ないで、話を聞いてあげてください』
・『「無下にする」というのは冷淡に扱うという意味で使われます』

まとめ

この記事では、「無碍に扱う」「無下にする」の違いを、解説してきました。

今回解説した「無碍」のように、一般の生活では全くみることがない言葉というものがまだまだたくさんあります。

言葉は生き物であり、使われなくなったものは廃れていき、存在していたことさえ誰も知らなくなるというのはある意味悲しいことです。

このような機会に使っていない言葉にもフォーカスを当ててみるのも重要なことでしょう。

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