ここ数十年で見た現実の中で最も衝撃的だったものの一つが記念すべき21世紀の最初の年に起きたアメリカの同時多発テロの映像でしょう。
煙を上げて崩れ落ちるニューヨークワールドトレードセンタービルを目の当たりにしてそれまでの価値観もゆるがされた瞬間でした。
それでは、この「目の当たり」とはどういう意味でしょうか。
また、「目の前」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「目の当たり」と「目の前」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目の当たり」とは?
「目の当たり」とは、「まのあたり」と読み、一般的には目の前で起こっていることを直接見るということを表す言葉です。
前述のテレビの映像のように、場合によっては直接ではなく映像のようなものの場合もあります。
「目の前」とは?
「目の前」とは、「めのまえ」と読み、一般的には今自分がいる場所のすぐ前のことを表す言葉です。
多くの場合はすぐ近くの光景のことを示す言葉です。
「目の当たり」と「目の前」の違い
「目の当たり」と「目の前」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「自分の目の前のこと」を表す言葉であるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「目の当たり」は「見る」という行為自体のことを言っているのに対して、「目の前」の方は、自分との「距離」のことを言っているという違いがあるということです。
つまり、「目の当たり」とは距離は関係なく、それを見ているということ自体に意味があるということになります。
「目の当たり」の例文
・『凄惨な光景を目の当たりにして動けなくなっていました』
・『目の当たりにした情景を受け入れることができませんでした』
「目の前」の例文
・『目の前で起こっていることが現実かどうかの判断ができなくなっていました』
・『暴走車がすぐ目の前まで迫ってきていました』
まとめ
この記事では、「目の当たり」と「目の前」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。