「真価」と「真骨頂」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「真価」と「真骨頂」の違いとは?違い

この記事では、「真価」「真骨頂(しんこっちょう)」の違いを分かりやすく説明していきます。

「真価」とは?

「真価」とは、「あるものがもっている本当の価値」あるいは「人や物などが元々有している値打ちや能力」などという意味合いで使われる言葉です。

「才能」または「技量」などという語と似たような使い方をする語句として知られており、よく耳にする「真価が問われる」という言い回しは「その人がもつ力量や技術などが試される」などというニュアンスで使われている表現になります。


「真骨頂」とは?

「真骨頂」とは、「人や物などがもつ本来の姿」もしくは「ありのままの実力」などという意味合いで使われている言葉です。

それまで表に現われていなかった真の能力や価値などが表面化する、などというニュアンスで用いられる文言で、「本領発揮」という四字熟語と同じような意味合いで使用されています。


「真価」と「真骨頂」の違い

「真価」「真骨頂」の違いを、分かりやすく解説します。

「真価」とは、文字どおり「人や物などがもっている真の価値」または「本来の姿」などを示す言葉です。

一方で「真骨頂」「そのもの自体がもっている姿」もしくは「本当の能力」などを表す語で、この2つの語句はそれぞれ大変近い意味をもつ文言として用いられていますが、使用される文脈は必ずしも一致するわけではありません。

「真価」の例文

・『折り畳み傘を持っていれば突然の雷雨やスコールなどの際に真価を発揮します』
・『人は逆境に置かれた時に本当の真価が問われます』

「真骨頂」の例文

・『ボクシング世界4階級制覇王者の井上尚弥選手は異常なKO率の高さが真骨頂です』
・『彼女の真骨頂はどんな仕事でも正確かつ迅速にこなせるところです』

まとめ

「真価」「真骨頂」は、それぞれが似たような意味をもつ言葉ですが、使い方や使われる文脈については少々異なる関係性をもっています。

そのため使用する際には、場面や状況、または前後の文章の流れなどに応じてうまく使い分ける必要がある語句になります。

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