「草履」と「草鞋」の違いとは?分かりやすく解釈

「草履」と「草鞋」の違いとは?違い

「草履」「草鞋」は何の違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「草履」「草鞋」の違いを解説します。

「草履」とは?

「草履」とは、「足の指で鼻緒を挟んで履く底が平らな履物」を指す言葉です。


「草履」の使い方

古くから伝わるある伝統的な履物で着物を着る時に履きます。

足裏と同じ程度の大きさの本体に鼻緒と呼ばれる紐をすげて作り、平たい本体の上に足を乗せ3点で固定された鼻緒の頂点にあたる部分を足の親指と人差し指で挟み込んで履く履物です。

平らな靴底の上に固定用の紐を結びつけたような形状で、正式なものは着物を着る時に履きますがゴム底など丈夫で履きやすく作られたものが日常用の簡易な履物として利用されています。


「草鞋」とは?

「草鞋」とは、「わらを編んで作った履物」です。

「草鞋」の使い方

わらを編んで細めの縄を作り、縄を組み合わせて靴底にあたる部分と足を固定する紐の部分を設けた履物を指します。

全てわらでできているのでとても柔らかく足にフィットしますが耐久性は低く、しばらく履いて傷んだら捨てることを前提にした使い捨ての履物です。

足首に巻いてぴったり固定できることから長距離移動時や作業時などに履く実用性重視の道具です。

「草履」と「草鞋」の違い

「草履」「草鞋」の違いは「結び紐」です。

「草履」は本体にすげられた鼻緒に足を通すようにして履くのに対し「草鞋」は結び紐で足首にくくりつけて履きます。

「草履」は鼻緒を足の指で挟んでいるだけなので履きやすい反面脱げやすいですが「草鞋」は紐で足首に結びつけて履くので激しく動いても脱げません。

「草履」は皮など丈夫で耐久性が高い素材を使い何度も繰り返し履けるように作られていますが「草鞋」に使われているのはわらなど耐久性が低い素材で数回履くとボロボロになる使い捨て前提の履物です。

まとめ

「草履」「草鞋」は履き方と素材の違いで区別されます。

混同しないよう違いを正しく理解しておきましょう。

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