スープの有無以外の違う点はなにがある?この記事では、「油そば」と「つけ麺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「油そば」とは?
ムーブメントとしては2000年代の「つけ麺」の前に取り上げられた料理だと言っていいでしょう。
1996年前後からマスメディアに取り上げられる機会が増え1997年のヒット商品にも名前が挙がっていました。
発祥店については東京郊外の国立市もしくは武蔵野市にある店舗の何れかだとされています。
その実歴史は古く昭和30年代から提供されていたようです。
スープのないラーメンとも言われ、どんぶりの底にタレが入っており、それを混ぜて自分好みに酢やラー油でカスタマイズするのが基本の食べ方と言えるでしょう。
「つけ麺」とは?
1970年代に第1次ブームがあったもの、本格的な大ムーブメントが起きたのは2000年代序盤だと言えるでしょう。
「ラーメン・つけ麺・ぼくイケメン」のギャグが大流行しましたが、2003年当時には既に東京を中心につけ麺を主に提供する店が増えポピュラーな物になっていました。
この時期に流行した自家製極太麺・魚粉・濃厚つけだれの三本柱が現在に至るまでの「つけ麺」の方向性を決めたといってよく、食品メーカーの市販品もこの三本柱を軸に商品化し、現在ではスープ割用のスープの素もつくほどに一般化したと言っていいでしょう。
発祥は1955年の東京中野区の大勝軒が定説です。
「油そば」と「つけ麺」の違い
「油そば」と「つけ麺」の違いを、分かりやすく解説します。
「油そば」はどんぶりの底にタレ、その上に麺が載せられており混ぜて食べます。
一般的なラーメンは醤油・塩・味噌ダレとだしでスープを作りますが、だし汁が「油そば」にはありません。
そのためスープのないラーメンと表現される事も多いと言えるでしょう。
一方の「つけ麺」は冷やした麺に熱々のスープが添えられて提供され、それにつけて食べる文字通り「つけ麺」です。
スープの有無が大きな違いだと言っていいでしょう。
特に「つけ麺」は店によりますが残ったつけ汁にだし汁を加えてスープにする「スープ割」も提供している店が多いと言えるでしょう。
まとめ
「油そば」は麺と調味ダレを混ぜ合わせた後に自分で調味料を加えてカスタマイズして食べるスープのないラーメンだと言っていいでしょう。
「つけ麺」は基本的にはよく冷やされて締められた麺と熱々のつけ汁・スープのコントラストを楽しむ料理です。
スープの有無が最大の違いだと言えるでしょう。