「新陳代謝」と「基礎代謝」はどちらも代謝に関係する言葉です。
二つの言葉はそれぞれ何を意味しどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、「新陳代謝」と「基礎代謝」の違いを解説します。
「新陳代謝」とは?
「新陳代謝」とは、「古くなったものが新しいものにどんどん入れ替わること」を意味する言葉です。
「新陳代謝」の使い方
生物の体は細胞によって構成されています。
細胞にはそれぞれ寿命があり古くなった細胞は体外へと排出され摂取した有機物や無機物などから生み出された新しい細胞へと入れ替わることで体が維持されます。
そのような古い細胞が老廃物として排出され新たに生まれた細胞に置き換わる体のサイクルを表す言葉が「新陳代謝」です。
古い細胞が新しい細胞へと入れ替わり体が維持される仕組みのことを「代謝」といいますが、これは新陳代謝を略したものです。
新しい細胞に入れ替わるところから転じて「古いものが新しいものに入れ変わること」という比喩的な意味でも使われています。
「基礎代謝」とは?
「基礎代謝」とは、「生物が生命を維持するために行なっている活動に必要な最低限のエネルギー量」を指す言葉です。
「基礎代謝」の使い方
生物の体は代謝によって生命が維持されています。
生命活動を維持するにはエネルギーが必要ですが、生命を維持するのに必要なこれを下回るとエネルギー不足に陥ってしまう最低限のエネルギー量を「基礎代謝」といいます。
「基礎代謝」は生命維持に必要な基礎的なエネルギー量であり安静にしていても消費されるエネルギー量を表しています。
成人女性で約1200キロカロリー、成人男性で約1500キロカロリーが「基礎代謝」の目安です。
「新陳代謝」と「基礎代謝」の違い
古いものが新しいものに入れ変わる体の仕組みが「新陳代謝」、古いものを新しいものに入れ替えて生命を維持するのに最低限必要なエネルギー量が「基礎代謝」という違いがあります。
まとめ
「新陳代謝」と「基礎代謝」は同じ代謝という言葉を含んでいますが意味は全く異なります。
それぞれの意味を理解し正しく使いましょう。