この記事では、「出張」と「出向」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出張」とは?
業務のために通常とは異なる場所に一時的に出向くことです。
出張の期間は数日から数か月、場合によっては数年に及ぶこともあります。
出張中は、所属する会社や部署の指揮監督下にあり、出張先での業務内容や労働条件は出張元の就業規則や指示に従います。
出張にかかる費用は、出張元の会社が実費精算や定額支給などの方法で支払います。
出張は、人事異動には含まれません。
「出向」とは?
雇用関係を維持したまま別の会社や部署に一定期間勤務することです。
出向の期間は通常1年以上で、出向先での業務内容や労働条件は出向先の就業規則や指示に従います。
出向にかかる費用は、出向元と出向先の間の契約によって決められます。
出向は、人事異動に含まれます。
「出張」と「出向」の違い
「出張」と「出向」の違いを、分かりやすく解説します。
「出張」とは、雇用関係を保ったまま、一時的に通常とは異なる場所で業務を実施することです。
出張は、通常の勤務地から離れた場所での会議や研修、営業活動などが目的で行われます。
出張は、日帰りや数日間で終わることが多く、出張先での指揮監督は出張元の上司が行います。
その一方で、「出向」とは、雇用関係を維持したまま、別の会社や組織に所属して業務を実施することです。
出向は、人材育成や業務改善、企業間の関係づくりなどが目的で行われます。
出向は、長期間にわたって続くことが多く、出向先での指揮監督は出向先の上司が行います。
「出張」の例文
・『来週、北海道に出張することになりました』
・『出張中は、ホテルのWi-Fiを使ってメールのやりとりをします』
「出向」の例文
・『出向先では、出向元の給与規定に基づいて給与が支払われます』
・『来月から、グループ会社のA社に出向することになりました』
まとめ
出張と出向の違いは、異動が伴うかどうかという点です。
出張は、雇用関係を保ったまま、異なる勤務地に一定期間、業務目的で赴任させることです。
その一方で、出向は、所属する企業の雇用契約を保ったまま、グループ会社など関連する別企業で働くことです。
ぜひ、それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。