この記事では、「俊敏」と「明敏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「俊敏」とは?
才知がすぐれていて判断や行動がすばやいことを意味します。
また、そのようなさまを表す形容動詞でもあります。
例えば、「俊敏な新聞記者」「俊敏に問題を解決する」などのように使います。
この言葉は、頭脳の働きが鋭く、物事の本質や要点を素早く把握して、的確な判断を下すことが可能な人や、そのような能力を持っていることをほめるときに用いられます。
「明敏」とは?
道理に明るく、さとりの早いことを意味します。
また、そのようなさまを表す形容動詞でもあります。
例えば、「明敏な頭脳」「明敏に物事を理解する」などのように使います。
この言葉は、物事の理解や判断が鋭くすばやいことを表しますが、「俊敏」とは異なり、才知や知識というよりは、直感や感性によるものという印象があります。
「俊敏」と「明敏」の違い
「俊敏」と「明敏」の違いを、分かりやすく解説します。
「俊敏」と「明敏」は、どちらも頭の働きが鋭く、物事の判断や理解がすばやいさまを表す言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
「俊敏」は、才能や知識にすぐれていて、素早く判断して行動に移せることを意味します。
その一方で、「明敏」は、物事の要点や本質をすばやく悟ることを意味します。
「俊敏」の例文
・『俊敏な動きで相手のガードを崩し、パンチを繰り出した』
・『俊敏な判断力と行動力があれば、どんな困難にも打ち勝てる』
「明敏」の例文
・『明敏な感性を持つ彼は、芸術の才能に恵まれていた』
・『明敏な読者は、作者の意図を見抜くことが可能だ』
まとめ
「俊敏」は、能力や知識が高いことを強調する言葉で、「明敏」は、感覚や理解が鋭いことを強調する言葉です。
また、「俊敏」は、行動にも関係し、「明敏」は、思考にも関係する言葉なので、正しく使い分けられるようにしましょう。