この記事では、「同じく」と「等しく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同じく」とは?
接続詞として使われる言葉で、同様の事柄を列挙するときに、その説明部分を繰り返さない代わりに用いられます。
例えば、「入選者はA、同じくB、同じくC」というように、入選者という事柄が同じであることを示します。
また、「同じく」という言葉は、文末に置かれることもあります。
この場合は、前の文と同じ内容や状況を表します。
「等しく」とは?
形容詞として使われる言葉で、二つ以上のものが数や量や位置などにおいて、差やずれがなくて完全に一致していることを表します。
例えば、「三角形の三辺は等しい」というように、三辺の長さに違いがないことを示します。
また、「等しく」は、副詞として使われる言葉でもあります。
この場合は、分配や分担などにおいて、差別や偏りがなくて公平に行われることを表します。
「同じく」と「等しく」の違い
「同じく」と「等しく」の違いを、分かりやすく解説します。
「同じく」は、接続詞として使われることが多く、同様の事柄を列挙するときや、前の文と同じ内容や状況を表すときに用いられます。
その一方で、「等しく」は、形容詞や副詞として使われることが多く、数や量や位置などにおいて差やずれがないことや、分配や分担などにおいて差別や偏りがないことを表します。
「同じく」の例文
・『私は彼と同じく、彼女のことが嫌いだ』
・『彼は同じく青森県出身で、同じく大学教授です』
「等しく」の例文
・『このクラスでは、男女等しく参加する権利があります』
・『誰に対しても、等しく関わることは不可能だ』
まとめ
「同じく」と「等しく」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスの異なる言葉です。
「同じく」は、接続詞として使われて、同様の事柄を列挙するときに用いられます。
その一方で、「等しく」は、副詞として使われて、数や量や位置などに差がないことを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。