「解決策」と「対応策」はそれぞれどのような策で何が違うのでしょうか。
この記事では、「解決策」と「対応策」の違いを分かりやすく説明していきます。
「解決策」とは?
「解決策」とは、「問題や事件をうまく収めて終わらせる策」を表す言葉です。
物事を良い方向に進める考えや計画のことを「策」といい、策の中でも問題を上手に処理して片付けるための策を「解決策」といいます。
「解決策」は問題を片付けてそこで終わりにする最終的な策です。
具体的なやり方は1つではなく予想される結果も策によってバラバラですが、どのような形であるにせよ最終的に解決に至る策を指して「解決策」と表現します。
負担が大きかったり実現困難だったりなど現実性が欠けていても最終的な落としどころが解決に至るのであれば「解決策」に当含まれます。
「対応策」とは?
「対応策」とは、「状況に合わせて物事に当たる策」を表す言葉です。
その時の状況や様子に合わせて物事に向き合い動くことを「対応」といいます。
「対応策」は対応するための考えや計画を意味する言葉です。
一般的には物事に対して当面取るべき行動内容や指示に対して用いる表現で、最終的な目標のための策ではなく目の前の事態に向けた策を表します。
「解決策」と「対応策」の違い
「解決策」と「対応策」の違いを、分かりやすく解説します。
「解決策」と「対応策」の違いは「目的」です。
「解決策」は解決のための策、つまり問題の根本原因を解消して物事を終わりにするための考えや計画を指すのに対し「対応策」は当面の対処についての策を指すという違いがあります。
「解決策」がうまくいくと問題が解決し「対応策」がうまくいくと目の前にある事態を乗り切れます。
「解決策」の例文
・『解決策について話し合う』
・『人手不足の最も効果的な解決策は給料アップだ』
「対応策」の例文
・『モンスタークレーマーへの対応策を指示する』
・『水不足の対応策として給水車が派遣された』
まとめ
「解決策」と「対応策」で目的が異なります。
何のための策なのかに注目して区別してください。
