「足場鳶」と「鉄骨鳶」はどちらも建築現場で活躍する仕事です。
2つの仕事にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「足場鳶」と「鉄骨鳶」の違いを解説します。
「足場鳶」とは?
「足場鳶」とは、「高所作業の時に使う足場を組む仕事」を指す言葉です。
「足場鳶」の使い方
建築現場で高所作業を担当する仕事を総称して「鳶(とび)」または「鳶職(とびしょく)」といいます。
落下の危険を伴う場所での作業を担当する高所作業のプロフェッショナルを指す言葉ですが、一口に鳶と言っても仕事内容はさまざまです。
鳶の中でも高所作業の時に職人が移動する足場を組む専門家が「足場鳶」です。
建物の周囲を囲む足場を扱う専門の仕事で工事や解体など作業が入る前に鉄パイプや鉄板を使って足場を組み立て終了後に解体します。
「鉄骨鳶」とは?
「鉄骨鳶」とは、「建物の鉄骨を組み上げる仕事」を指す言葉です。
「鉄骨鳶」の使い方
鉄筋コンクリート造の建物では鉄骨を組み上げて作った骨組みを躯体として建物を作ります。
建物の躯体となる鉄骨をクレーンで釣り上げたりボルトで止めたりなど建物の骨組みと支える鉄骨を現場で完成させる専門職が「鉄骨鳶」です。
「足場鳶」と「鉄骨鳶」の違い
工事に必要な足場を組み上げ使い終わったら解体して回収する足場のプロフェッショナルが「足場鳶」で、鉄骨造の建物の鉄骨組みや鉄骨の解体を堪能する鉄骨のプロフェッショナルが「鉄骨鳶」です。
同じ鳶職でも「足場鳶」は工事の事前準備と後片付けを担当し建物には直接関わらないのに対し「鉄骨鳶」は建物に直接関わるという違いがなります。
「足場鳶」の例文
・『足場鳶の仕事が終わらないと工事を始められない』
・『足場鳶は工事前と工事後が忙しい』
「鉄骨鳶」の例文
・『鉄骨鳶が骨組みを組み上げていく』
・『図面を正確に読めないと鉄骨鳶は務まらない』
まとめ
「足場鳶」と「鉄骨鳶」は同じ鳶職でも仕事内容は全く異なります。
工事現場でどんな作業を担当するのかで区別してください。