「堕ちた」と「落ちた」の違いとは?分かりやすく解釈

「堕ちた」と「落ちた」の違いとは?違い

この記事では、「堕ちた」「落ちた」の違いを分かりやすく説明していきます。

「堕ちた」とは?

「堕ちた」とは好ましくない状態へと変化したという意味の言葉です。

周囲からの評判など実体がないものが下がり悪い状態などに変化したことを指します。

高潔な性格を評価されていた人が心の高潔さを失ってしまったなどの、特に人についての精神や評判などの状態が悪化したことを表現するのが一般的です。

実体のないものが下に動くという変化を指す言葉なので、もとから下手だった人など最初から悪い状態でそこから変化していない人には使われません。


「落ちた」とは?

「落ちた」とは何かが下に向かって動いたことを指します。

あらゆる物事に使われ物質が高所から低所へと動くという物理的な現象や、地位やランクが下がるという立場的な変化などにも使われる汎用性の高い言葉です。

味が「落ちた」など品質的な状態が悪化したことにも使われる言葉ですが、人の精神性などの状態が悪化した場合には先述の「堕ちた」が使われて「落ちた」は使われません。


「堕ちた」と「落ちた」の違い

「堕ちた」「落ちた」の違いを、分かりやすく解説します。

人の精神性や状態が悪化したことを指すのが「堕ちた」で、様々なものが下に動いたり悪化したことを指すのが「落ちた」です。

「堕ちた」は人の精神や評判といった実体のないものを指してしか使われませんが、「落ちた」は物質的なものから立場的なものに物の品質的な状態などさまざまな物事に対して使われます。

まとめ

なにかが悪化したり下に動いた場合に使われる言葉は基本的に「落ちた」ですが、人の持つ精神性や人に対する評判などの状態が悪化する場合だけは「堕ちた」と表現されるという関係になります。

汎用的で幅広い用途に使われる言葉である「落ちた」に対し、それだとどういった意味合いかわかりにくいので限定的に使える言葉として生まれたのが「堕ちた」と言えるでしょう。

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