この記事では、「対応できない」と「対処できない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「対応できない」とは?
そのときの状態に合わせて適切な行動をとることができない、という意味です。
周囲とのバランスを考えて、そのときの状況などにあわせて行動することをいいます。
「対応」は、そのときの状態などにあわせて行動をすることです。
「できない」には、それをする能力がない、それをする見込みがないという意味があります。
飲食店でのことで説明をします。
Aさんはアレルギーを持っています。
ある飲食店に入ったところ、自分がアレルギーを持っている食品を使った料理ばかりでした。
これでは食べられないので、料理からアレルギーのある食品を取り除いてもらえないかと、店側に頼んでみました。
しかし、すでにできている調理を温めて提供しているため、そこから取り除くことができません。
客の状態にあわせた行動をとることができないのです。
このようなさまを「アレルギーに対応できない」「個別に対応できない」などといいます。
「対処できない」とは?
ある事柄や状況にふさわしい行動をとることができない、という意味です。
「対処」には、ある事柄や状況にふさわしい行動をとるという意味があります。
たとえば、外出先で急にお腹が痛くなってしまったとします。
家には薬があるので、自宅にいるときならば薬を飲むという、その状況に適した行動をとることができます。
しかし、外出先で今は薬がないので、その状況に適した行動をとることができません。
このさまを「急な腹痛に対処できない」などといいます。
「対応できない」と「対処できない」の違い
「対応できない」と「対処できない」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらの言葉にも、状況などにあわせた行動をとれないという意味を持っています。
前者は、相手とのバランスをとったうえでという意味を含みます。
後者は、その事柄や変化にあわせてふさわしいというを含みます。
まとめ
一方は相手とのバランスを考えて、もう一方はその状態に適したという意味を含み、やや意味合いが異なります。