「相続」と「贈与」の違いとは?分かりやすく解釈

「相続」と「贈与」の違いとは?違い

「相続」「贈与」はそれぞれどのような意味を持つ言葉で何の違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「相続」「贈与」の違いを解説します。

「相続」とは?

「相続」とは、「死亡した人の所有していた財産を生きている人間が引き継ぐこと」を意味する言葉です。


「相続」の使い方

亡くなった人が所有していた現金や不動産など価値あるものを生きている特定の人が引き継ぎ所有権を移してその人のものにする行為を指します。

対象になるのは亡くなった人の財産で、遺言状など故人の意思が明確に示されている場合は指示に従って分配し示されていない場合は法律に従って分配されます。


「贈与」とは?

「贈与」とは、「財産を無償で人に譲り渡すこと」を意味する言葉です。

「贈与」の使い方

現金や不動産、骨董品など価値があると認められるものを対価不要で他人に所有権を移す行為を指します。

簡単にいえば「タダであげること」を表す言葉でお年玉をあげたり誕生日にプレゼント贈ったりする行為も「贈与」の一種です。

「相続」と「贈与」の違い

死んだ人の財産を特定の人が受け継ぐのが「相続」で、生きている人から生きている人へ財産を無償で譲り渡す行為が「贈与」です。

どちらも所有権の移転を表す言葉ですが財産の所有者が亡くなったことによる財産の移動を「相続」といい、存命の人が自らの意思により財産を無償で他人にやる為を「贈与」といいます。

「相続」「贈与」には非課税上限が設定されており上限金額を超えるとそれぞれ相続税と贈与税が発生します。

「相続」の例文

・『財産を相続する』
・『相続について親戚一同で話し合う』
・『相続は遺言書に従って行われた』
・『養子縁組していないので相続する権利はない』

「贈与」の例文

・『生きているうちに贈与する』
・『贈与された現金を大切に使う』
・『美術館に絵画を無償で贈与した』
・『一定額を超える贈与には税金がかかる』

まとめ

「相続」「贈与」は生死で区別されます。

対象になる人や金額の規定など細かいルールも違うので実行する前によく調べておきましょう。

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