「魑魅魍魎」と「妖怪」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「魑魅魍魎」と「妖怪」の違いとは?違い

大きな病院や政治などを舞台にしたドラマでよく用いられるのが「魑魅魍魎」という言葉です。

これは登場人物に悪人が多い場合には特に使われます。

それでは、この「魑魅魍魎」とはどういう意味でしょうか。

また、「妖怪」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「魑魅魍魎」「妖怪」の違いを分かりやすく説明していきます。

「魑魅魍魎」とは?

「魑魅魍魎」とは、一般的には人間にとって害となるようなことをする人ならぬ生き物のことを指す言葉です。

「魑魅」とは山の化け物、「魍魎」は水の化け物の総称として使われていました。

そこから転じて、化け物のように悪事を働く複数の人間のことも「魑魅魍魎」と表現します。


「妖怪」とは?

「妖怪」とは、一般的には人間とは異なる外見をもった生き物のことを指すことばです。

文字の意味としては「あやかし」という意味になります。

多くの種類がおり、代表的なものとしては河童、こなきじじい、のっぺらぼう、ぬらりひょんなどがいます。


「魑魅魍魎」と「妖怪」の違い

「魑魅魍魎」「妖怪」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、多くの場合は異形や人ならぬ存在を指していうもので、場合によってはほぼ同じ意味で使われることもああります。

しかし、根本的にはニュアンスが違います。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、人にとって害悪をもたらす存在が「魑魅魍魎」であり、ただ脅かしたり、遊んだりなどそうでない行いをするものも多くいるのが「妖怪」ということになります。

「妖怪」と呼ばれるものには前述したようにきわめて多くの種類のものがあり、「魑魅魍魎」のような悪の存在以外のどちらかというと人間に味方するようなものもたくさんいます。

「魑魅魍魎」の例文

・『「魑魅魍魎」に魅入られたら、不幸に見舞われることになるでしょう』
・『この大学病院には出世のために手段を選ばない「魑魅魍魎」の類が跋扈しています』

「妖怪」の例文

・『「妖怪」とは、多くの不思議な現象を納得する手段として用いられました』
・『「妖怪」には、善なるものもたくさんいます』

まとめ

この記事では、「魑魅魍魎」「妖怪」の違いを、解説してきました。

昔からこのような言葉はよく使われています。

しかし、その実態はそのような生き物がいたわけではなく、自然の脅威や自分ではどうにもならないような運命のいたずらのようなことに会うと、「妖怪」などのしわざにしてしまったほうが、かえってあきらめがつくということから来ていたのだと思われます。

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