この記事では、「相違ない」と「違いない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「相違ない」とは?
絶対に間違いはないと断定する場面で使うのが「相違ない」【そういない】です。
例えば、60歳になった人が「あなたも定年退職する年代だ」と相手から言われたとき「相違ない」と返答します。
また、犯罪を犯した人が無実の罪で裁かれるときは、絶対に無罪を手にすると強く願う者が「相違ない」と思う気持ちを示せるのです。
「違いない」とは?
相手が言った内容が正しいと思っても、どこか腑に落ちない面があるため正確に断定できないとき使うのが「違いない」【ちがいない】です。
少し心に迷いがあるため、はっきり「そうです」と言えない状況であるときに使います。
例えば、「あなたは係長になりますか」と聞かれたとき、先のことで今は正しく断定はできないが、そのうち昇進するだろうと思う場合は「違いない」と答えるのです。
「相違ない」と「違いない」の違い
「相違ない」と「違いない」の違いを、分かりやすく解説します。
人から確かなことを言われたとき、「そうだ」という意味で返答するときに使うのが「相違ない」です。
迷いはなく、断定できると思う話をされたときに使います。
もう一方の「違いない」は、まだ断定できないが、そのうち現実のものとなる話や、質問されたときの返答として使う言葉です。
このように、相手の言う内容はまったく否定できないが、自分でも確かに認められない状況であるので、正しいと認められないといった場面で使います。
「相違ない」の例文
・『彼氏と10年以上も付き合ったので、結婚は相違ない』
・『家に押し入ってきた強盗は、近所で起きた事件の犯人と相違ない』
「違いない」の例文
・『兄は自衛隊に所属して20年になるので、隊長になるに違いない』
・『今度こそ部下の気持ちに寄り添った上司が来るに違いない』
まとめ
2つの言葉はほとんど意味が同じで、使い方も変わりはありませんが、どのようなときどう使えばいいか自ら考えてみるといいでしょう。