この記事では、「猿股」【さるまた】と「ステテコ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「猿股」とは?
男の子が穿くももひきを「猿股」【さるまた】といいます。
腰や股をしっかり覆うはき物を指す言葉であり、短い股引きを指す言葉であり、前部分には脱がずに開閉して用を足せる部分があります。
この男性下着が誕生したのは19世紀の欧米であり、ユニオンスーツという下着専門のメーカーからでした。
大正時代には日本でも男性用下着として多くの人が愛用するようになります。
発売当初は上下一緒で、腕から足をしっかり包み込める全身タイツのような形状だったのです。
「ステテコ」とは?
裾丈が膝下までと少し長めの下着を「ステテコ」といいます。
かなり薄い生地の下半身をほどよく包む下着でもあり、部屋着としても使える男性用の服です。
通気性がいいため、汗ばむ夏場に穿く人が多く、お風呂上りや寝るときも穿く人が多く見られます。
この服が世間に広まったのは1880年頃であり、落語家の三遊亭円遊が「すててこ踊り」を披露したことで、履いていた股引きは多くの人が「ステテコ」と呼ぶようになりました。
「猿股」と「ステテコ」の違い
「猿股」と「ステテコ」の違いを、分かりやすく解説します。
江戸時代では、庶民が履いていた「猿股」の長さは膝下二寸までの長さである股引を指す言葉でした。
当初は猿股引と呼ばれていて、股引【ももひき】といった呼び方していた下着だったのです。
穿き方としては、脛に脚絆を着けた後、長い布を巻きつけてから腰部分の紐でしっかり結びつけるように履きます。
素材はメリヤス生地が採用されていて、汗をよく吸い取るのが魅力です。
もう一方の「ステテコ」はブリーフでは窮屈に感じる、股がすれるという人は代わりにズボンの下に履き、職場へと行く人もいます。
この2つの大きな違いは「猿股」よりも「ステテコ」の丈が長く、生地も薄い下着という点です。
まとめ
どちらも男性用の下着を指す物ですが、生地や長さ、誕生の違いがありますので、自分なりに異なる点を手に取って見比べてみるといいでしょう。