「加護」と「庇護」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「加護」と「庇護」の違いを分かりやすく説明していきます。
「加護」とは?
「加護」とは、神仏が人々を守り助けることを意味します。
「加護」の場合、人間が人間を守り助ける行為に対し用いられるものではなく、神や仏が守り助ける行為に対してのみ用いられる言葉となります。
言い換えれば、「神の摂理」や「冥助」、「神助」、「冥加」、「冥利」などと同じです。
「加護」の使い方
「加護」は、「天のご加護」や「ご加護がありますように」などといった形で用いられます。
「庇護」とは?
「庇護」とは、かばって守ることを意味します。
特に弱いものを危険から守るといった意味が強く子供や難民など自分自身の力だけでは生きていくことが難しい人に対し手を差し伸べ守ることを意味します。
言い換えれば、「保護」や「かばう」、「サポート」、「擁護」などと同じです。
「庇護」の使い方
「庇護」は、「庇護を受ける」や「庇護される」などといった形で用いられます。
「加護」と「庇護」の違い
同じ「守る」といった意味を持つ言葉ですが、それぞれの言葉が持つ意味は異なります。
「加護」は神や仏の力によるものですが、「庇護」は、人間の力によって行われるものとなります。
「加護」の例文
・『子供の受験当日、ご加護がありますようにと何度も神棚に向かってお願いしました』
・『命が救われたのも天のご加護のお陰だと思っております』
・『今回の奇跡のような出来事は、神明のご加護だと信じています』
・『ご加護を得ることができたお陰で、命が救われたと思う』
「庇護」の例文
・『これまで庇護されてきたことに感謝します』
・『手厚い庇護を受けることができたお陰で、今の私がいます』
・『義理の両親の庇護のもと、私は育ちました』
・『たくさんの人からの庇護を得て、生きていくことができました』
まとめ
「加護」と「庇護」には、以上のような違いがあります。