この記事では、「加筆」と「補筆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「加筆」とは?
「加筆(かひつ)」とは、文章や絵に、後から筆を入れて書き足したり、書き足すことを言います。
「加筆」と似た意味を持つ語としては、「手直し」、「校閲(こうえつ)」、「修正(しゅうせい)」、「訂正(ていせい)」、あるいは「添削(てんさく)」などが挙げられます。
「補筆」とは?
「補筆(ほひつ)」とは、文章や絵の足りない部分を補って、書き加えることを意味しています。
「補筆」と似ている語では、「補訂(ほてい)」、「補足(ほそく)」、「補記(ほき)」、「補正(ほせい)」、または「補整(ほせい)」などがあります。
「加筆」と「補筆」の違い
「加筆」と「補筆」の違いを、分かりやすく解説します。
「加筆」とは、文章や絵に後から筆を入れて書き足したり、書き足すことを表しています。
一方、「補筆」は文章や絵の足りない部分を補って、書き加えることを指しています。
「加筆」と「補筆」は、どちらも文章や絵に後から書き加える意味があります。
しかし、「加筆」は部分的に追加したり、修正するのに対し、「補筆」は補うために、書き加える意味があるので、この点に違いがあります。
「加筆」の例文
・『この書籍は初版の内容が加筆されて、新たに発行されることになりました』
・『こちらの文章の加筆修正をお願いいたします』
・『先生が生徒たちが書いた習字を加筆しました』
・『提出された絵画にプロが加筆し、さらに良い作品へと仕上がりました』
「補筆」の例文
・『この作品に少し補筆を加えたいと思います』
・『補筆作業は予想以上に時間がかかりました』
・『補筆完成版がいよいよ発表されることになりました』
・『初版と補筆版の違いを比べて見てみました』
まとめ
「加筆」の「加」は「くわえる」、「くわわる」、「増やす」などの意味があります。
また、「筆」は「ふで」、「書く道具」、「書いた文字や絵」などを表しています。
一方、「補筆」の「補」は、「おぎなう」、「不足部分をたす」、「つくろう」などの意味を持っています。
さらに「筆」は前述のとおりになります。
それぞれの漢字の意味を見てみると、「加筆」は「筆を加える」、「補筆」は「書いた文字や絵を補う」と言うような意味合いになります。