この記事では、「実際的」と「現実的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実際的」とは?
「実際的(じっさいてき)」とは、理屈や感情などにとらわれず、現実に即したものを重んじることを言います。
「実際的」の「実」は「み」、「たね」、「本当」などの意味があります。
また、「際」は「きわ」、「まじわり」、「あいだ」などを表しています。
さらに「的」は、「まと」、「目当て」、「~のような」などを指しています。
「現実的」とは?
「現実的(げんじつてき)」とは、思考が現実に即しているさまを表しています。
また、夢や理想がなく、実利のみを求めるさまを指しています。
「現実的」の「現」は、「あらわれる」、「あらわす」、「今の」などの意味を持っています。
さらに「実」と「的」は、前述のとおりの意味になります。
「実際的」と「現実的」の違い
「実際的」と「現実的」の違いを、分かりやすく解説します。
「実際的」とは、現実を重視することを意味しています。
一方、「現実的」は考えが現実に即していたり、実利のみを求めるさまを言います。
「実際的」と「現実的」は、どちらも現実に即しているさまなので、似たような意味で用いられています。
しかし、細かく見てみると、「実際的」は真実や本当の事実に基づいていますが、「現実的」は今あるリアルな状態でのことなので、この点に違いがあります。
「実際的」の例文
・『自分で確かめてみると、実際的なことが分かります』
・『実際的にはそれほど大きな差はないようにみえます』
・『実際的な問題として捉えてみよう』
・『それは実際的な意味を持っている』
「現実的」の例文
・『彼は現実的なものの見方をする人だ』
・『現実的に考えると、実現は難しいようにみえます』
・『彼は現実的な表現をするのが得意な画家です』
・『現実的な数字を算出してみた』
まとめ
「実際的」と関連した意味を持つ言葉としては、「本当の」、「真の」、「真実」などが挙げられます。
そして、「現実的」と関連した言葉では、「実用的」、「実践的」、「プラクティカル」などがあります。
それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。