この記事では、「何処」【どこ/いずこ】と「何所」【どこ/いずこ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「何処」とは?意味
場所が分からないとき人に尋ねることを「何処」【どこ】といいます。
「何処にあるか」と不明で明確ではないことを人に聞くときや、ホテルで自分の部屋が「何処」にあるかすれ違った人に尋ねるときも使われている言葉です。
他にも、「何処吹く風」といったように使い、行き先も決めずふらりと歩いていく人の行動を指します。
「いずこへともなく走り去る」といったように、行く場所も決めずにふらりと走り去るといった使い方もできる言葉です。
「何所」とは?意味
行くべき場所の位置が分からないことを「何所」【どこ/いずこ】といいます。
自分が行きたいと思う施設がどの位置にあるのかまったくわからず、路頭に迷うときの困る様子を表すわけです。
他には、「夏休みは何所に行こう」と目的地を考えるとき使うこともあります。
このように、まだ目的地が定まらないといったとき使う言葉です。
主に、場所を質問する意味を込めて使われています。
「何処」と「何所」の違い
「何処」と「何所」の違いを、分かりやすく解説します。
行き先が分からないとき「何処」と人に場所を聞くときに使う言葉です。
「いずこ」が転じて「いどこ」となった後、さらに変わって「どこ」と読むようになりました。
もう一方の「何処」は、行く場所の位置が分からないときや、物が置いてあるか分からないとき「何所にあるか」と人に聞く際に使われている言葉です。
他にも、「夕食は何所に行くか」と人に質問するために使われています。
「何処」の例文
・『お洒落な靴を履く妹に何処へ行くか聞けば、デートと答えた』
・『人の姿は見えないのに、声援が何処からともなく聞こえてくる』
「何所」の例文
・『何所に行くのか聞けば、弟は楽しそうに遊園地と答えた』
・『私はいったい何所まで歩いていけばいいのか分からない』
まとめ
どちらも同じ読み方と意味がある言葉ですが、多少の違いがありますので、自分なりにうまく状況と場面に合わせて使い分けてみるといいでしょう。