この記事では、「周章狼狽」と「右往左往」の違いを分かりやすく説明していきます。
「周章狼狽」とは?
「周章狼狽」とは、大いに慌てること、非常に慌てうろたえることを意味する言葉です。
「周章狼狽」は「周章」と「狼狽」という言葉から成り立っています。
「周章」には、慌てふためく、うろたえるといった意味があります。
また、「狼狽」にも不意の出来事などで慌てうろたえるといった意味があり、同じ慌てるといった意味を持つ2つの言葉から成り立つ言葉になります。
簡単に言えば「驚く」や「びっくりする」「慌てふためく」「パニックに陥る」などになります。
「右往左往」とは?
「右往左往」とは、混乱にうろたえて右に行ったり左に行ったりすること。
また、混乱して秩序がないことも意味します。
「右往左往」の「往」は、「往復」や「往来」などに用いられる漢字で行くといった意味があります。
つまり、「右往左往」は、右へ左へと移動することを意味する言葉になります。
簡単に言えば「あたふた」や「オロオロ」「混乱」などになります。
「周章狼狽」と「右往左往」の違い
「周章狼狽」と「右往左往」の違いを、分かりやすく解説します。
「周章狼狽」と「右往左往」のどちらも、慌てていることを意味する言葉です。
そのうえで、「周章狼狽」の場合は慌てうろたえることを意味するのみとなりますが、「右往左往」には混乱し慌てて右へ左へと移動することを意味します。
この動きが加わるか加わらないかが2つの言葉の違いになります。
「周章狼狽」の例文
・『女性と歩いているところを見たと彼氏に言ったら、周章狼狽して言い訳を始めました』
・『気の弱い私は、ちょっとしたハプニングでも周章狼狽してしまいます』
「右往左往」の例文
・『夫は私が分娩室に入るとその前の廊下を右往左往していたそうです』
・『災害時に右往左往することがないように我が家では様々なルールを決めています』
まとめ
以上のように、「周章狼狽」と「右往左往」には動きに違いがあります。