この記事では、「高炉セメント」と「普通セメント」の違いを分かりやすく説明していきます。
「高炉セメント」とは?
「高炉セメント」は「BB」という記号で表します。
「高炉セメント」は、「普通セメント」に副産物を混ぜ作られています。
その混ぜる副産物の量の違いによって3種類に分けられ、A種、B種、C種となります。
「高炉セメント」の特徴は、化学抵抗性が大きく、初期強度が小さい点。
そして、水和熱が低く、中性化に劣るといった点になります。
この特性から「高炉セメント」は、土木工事に多く用いられているセメントとなります。
土木工事に多い、ダムや橋の工事の場合、セメントの水和熱を重視する必要があります。
また、あらゆる環境条件に耐えるためには、化学抵抗性も大切です。
その点から、優れた特性を持つ「高炉セメント」が土木工事では主に使用されています。
「普通セメント」とは?
「普通セメントは「N」という記号で表します。
「普通セメント」は、セメントの基本となるものです。
使用範囲は広く、様々なものに便利に使用することが可能なセメントです。
強度や化学抵抗性、水和熱やアルカリ性において、平均的な数値を誇っています。
そのため、建築全般に用いられる「普通セメント」。
建築では中和性が重視される傾向にあり、構造の特徴を踏まえ「普通セメント」が用いられています。
「高炉セメント」と「普通セメント」の違い
同じセメントでも、その特性に大きな違いのある「高炉セメント」と「普通セメント」。
「普通セメント」はセメントの基本となるものです。
そのため、強度や化学抵抗性、水和熱やアルカリ性において、平均的な数値を誇っています。
一方、「高炉セメント」は「普通セメント」に副産物を混ぜ作られています。
これにより、使用される場所にも違いがあり、「高炉セメント」は主に土木工事に。
「普通セメント」は主に建築工事に使用されるといった違いがあります。
まとめ
以上のように同じセメントでも、使用される目的などに大きな違いのある「高炉セメント」と「普通セメント」になります。