この記事では、「純資産」と「総資産」の違いを分かりやすく説明していきます。
「純資産」とは?
「純資産」は、資産の総額から借り入れたお金の総額を差し引いた資産のことです。
なので、借金とかはすでに返済したとみなしていますのでこの残ったお金は借金ではなく、会社などのお金で返済義務なんかはありません。
しかし、「純資産」は、資産価値の低下なんかで資産がマイナスになる場合もあり、そうなった場合、自分の資産である物件なんかを手放す必要があるので、借金はしていないが自分が持っているはずの資産が無くなっているケースは存在します。
「総資産」とは?
「総資産」は、自己が持つすべての資産で、借金も含まれます。
なお「総資産」は、現金に代わって資産になる物であればすべて資産なので、会社自体も資産であれば、会社に備えてある部品ですら資産になり、会社で使用する自動車も資産です。
ちなみに、「総資産」もマイナスになりまして「総資産のマイナス」は、会社が所有するすべてのお金に代わるものが本来価値を失い、マイナスに転ずることで簡単に言えば、会社自体が無価値だという状況になることです。
こうなりますと会社の経営は難しくなり、借り入れをしている場合、借り入れたものを返済することもできなくなります。
「純資産」と「総資産」の違い
両者の違いは、借り入れが含まれているか否かです。
「純資産」は借り入れが存在しないので、返すべくお金はありません。
一方、「総資産」はお金を借りている場合、それらを返済する必要性があります。
なお、両者とも、マイナスになることがあるのでマイナスになった場合、会社であれば、経営というものに大きく影響を及ぼします。
「純資産」の例文
・『純資産が黒字である』
・『純資産がマイナスからプラスに転じる』
「総資産」の例文
・『総資産がマイナスに落ちる』
・『総資産の赤字額が増える』
まとめ
「純資産」については、借金なんかの借り入れを返済して返すべきものは存在しないという状況にあるか、そもそも借金をしていない資産なんですが、資産価値がなくなると返すべきものはないんですが、赤字という形になります。
一方、「総資産」は、借金も含むので借金が膨れると赤字になり最終的に、借金で首が回らなくなると考えるとわかりやすいです。