この記事では、「持ち合わせる」と「具有」の違いを分かりやすく説明していきます。
「持ち合わせる」とは?
「ちょうどそのときに持っていること」を表す言葉です。
例えば、「私はミニマリストなので、カードのみで、現金は基本的に持ち合わせていない」「彼は自己中心的なので、優しさは持ち合わせていない」などのように使います。
「持ち合わせる」は、感情や金銭など、その場で必要になるものや状況に応じて変わるものに対して用いられます。
「具有」とは?
「性質や能力などを身に備えていること」を表す言葉です。
例えば、「彼女は特殊な経歴を具有する」「生来具有の欠点」などのように使います。
「具有」は、人や物の持つ特徴や条件など、本質的なものに対して用いられます。
「持ち合わせる」と「具有」の違い
「持ち合わせる」と「具有」の違いを、分かりやすく解説します。
「持ち合わせる」は、その時点で何かを持っていることを表します。
その一方で、「具有」は、本来的に何かを備えていることを表します。
つまり、「持ち合わせる」と「具有」の違いは、その時点では、本来的にというニュアンスの違いだと言えます。
また、「持ち合わせる」は話し言葉や文学的な表現によく使われますが、「具有」は文章や硬い表現によく使われます。
「持ち合わせる」の例文
・『彼は努力と才能、どちらの要素も持ち合わせる稀有な男だ』
・『彼は野球選手として、外野手でも内野手でもこなすような柔軟性を持ち合わせる』
「具有」の例文
・『この国では、大麻を具有する権利を保証されている』
・『彼女は生まれながらに具有する特殊能力によって、世界中の人々を惹きつけた』
まとめ
「持ち合わせる」と「具有」はどちらも「何かを備えている」という意味を持つ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
一般的に、「持ち合わせる」は、物や金銭、感情などを身につけていることを表します。
その一方で、「具有」は、才能や性質、資格などを備えていることを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。