この記事では、「申し出る」と「届け出る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「申し出る」とは?
「申し出る」は、「もうしでる」と読みます。
意味は、「自らの意見・希望などを、自分より立場が上の人、または役所など公的な場所へ言って意思表示すること」です。
自分の意見や主張などを、上の組織に言って認めてもらおうとすることを表します。
「申し出る」の言葉の使い方
「申し出る」はビジネス用語として「申し出る・申し出た」と使われたり、名詞として「申し出を断る」などと使われることが多くなります、「申し」は動詞「言う」の謙譲語「申す」の連用形、「出る」は「ある範囲や中から外の方へ動き移る」から転じて「ある態度で相手に対する」という意味、「申し出る」で「下の立場から上の立場へ言って働きかけること」になります。
「申し出る」でひとつの動詞になりますので、「申す」とは違って謙譲語としての意味は薄く、「自分から言うこと」を表す言葉として、相手に対しても使われます。
「届け出る」とは?
「届け出る」は「とどけでる」と読みます。
意味は、「会社、上司、役所、学校などに、口頭または文書で認めて欲しい事柄を伝えること」です。
人のものを使用したり、許可が必要なことをしたり、正式に記録して欲しいことなどをする時に、必要な手続きを取って自ら相手に伝えることを表します。
「届け出る」の言葉の使い方
「届け出る」はビジネス用語として「届け出る・届け出た」と使われたり、名詞として「届け出を受理する」などと使われることが多くなります。
「届け」は動詞「届ける」の連用形で「物を持っていき、先方へ渡す」「学校・役所や会社の上役などに言って出る」という意味、「出る」は「ある態度で相手に対する」という意味、「届け出る」で「組織や企業の上役などに、言って働きかけ、認めて貰うこと」になります。
「申し出る」と「届け出る」の違い
「申し出る」は「下の立場から上の立場へ言って働きかけること」です。
「届け出る」は「組織や企業の上役などに、言って働きかけ、認めて貰うこと」です。
まとめ
今回は「申し出る」と「届け出る」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。