北米の害獣が日本ではともに愛玩動物?
この記事では、「プレーリードッグ」と「リチャードソンジリス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プレーリードッグ」とは?
日本でも1970年代には既に名前が知られているほど有名。
齧歯目リス科であり、リスの仲間です。
五種類存在しますが北米の草原で地底に迷路の様な巣を築くのは既にご存知の方も多いのではないでしょうか。
またその見た目の可愛らしさから多くのテレビ番組で取り上げられ生態も良く知られていると言っていいでしょう。
天敵のコヨーテやアナグマ対策に見張り役を設置。
見張り役が危険を鳴いて知らせる事で集団的に自衛します。
鳴き声が犬の様なため、プレーリー(平原)ドッグ(犬)と呼ばれる様になりました。
「リチャードソンジリス」とは?
スコットランドの海軍医かつ冒険家の「ジョン・リチャードソン」氏が発見したリスであり、ジリスの仲間です。
生息域は北米の一部、米国とカナダの国境周辺の五州に生息しています。
プレーリードッグの輸入が禁止された2003年以降に急速に知名度が上がってきた生物なのは間違いありません。
「プレーリードッグ」と「リチャードソンジリス」の違い
「プレーリードッグ」と「リチャードソンジリス」の違いを、分かりやすく解説します。
「プレーリードッグ」はメキシコも含めた広域に住んでいるのに対して「リチャードソンジリス」は北米大陸の一部にしか住んでいないのが大きな違いでしょう。
また前者が鳴いて危険を知らせるのに対して後者は超音波の警戒音を出すとされています。
生態も大きく違い「プレーリードッグ」は雄が複数の雌を囲うハーレム生活を送りますが、「リチャードソンジリス」は雄が単独生活です。
また前者は冬季になると冬眠をする種はいるもの、一般的に「プレーリードッグ」と認知される種は冬眠せず巣ごもりを実施。
後者は1年の半分以上を冬眠して過ごすのが特徴だと言えます。
縄張り意識が強いため「プレーリードッグ」は競合する自身の仲間やジリス類を駆逐するのもの大きな違いだと言えるでしょう。
まとめ
「プレーリードッグ」はその種類を含めると北米大陸の広域に生息していますが、「リチャードソンジリス」はカナダ南部と米国北部の五州のみに限定されます。
似た習性を持つ動物ですが異なる点が多く挙げられると言っていいでしょう。
日本では「プレーリードッグ」は1970年代には知られていましたが、「リチャードソンジリス」は2003年以降に知られる様になりました。
その理由は「プレーリードッグ」が検疫の関係上輸入禁止になり、似た愛玩動物として注目を浴びたからです。