この記事では、「しんみり」と「暗くなる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しんみり」とは?
心が静かに落ち着いているさまや、深く心にしみ入るさまを表す副詞です。
例えば、親子の絆や友情などに感動したり、別れや死別などに涙したりするときに使われます。
また、もの寂しく、湿っぽい気分になるさまも表します。
例えば、雨の夜や冬の寒さなどに寂しさを感じたり、失恋や孤独などに悲しみを感じたりするときに使われます。
「暗くなる」とは?
光が少なくなって、物がよく見えなくなるさまを表す動詞です。
例えば、日が沈んだり、雲が厚くなったり、電気が消えたりするときに使われます。
また、比喩的に、気分や展望が悪くなるさまも表します。
例えば、不安や恐怖におびえたり、失望や絶望に陥ったりするときに使われます。
「しんみり」と「暗くなる」の違い
「しんみり」と「暗くなる」の違いを、分かりやすく解説します。
「しんみり」と「暗くなる」は、どちらも悲しい気持ちや雰囲気を表す言葉ですが、違いがあります。
「しんみり」は、心が静かに落ち着いているさまを表します。
しみじみと感じたり、思い出したりするときに使います。
その一方で、「暗くなる」は、気分が沈んで陰気になるさまを表します。
不安や恐怖、絶望などのネガティブな感情が強いときに使います。
つまり、「しんみり」と「暗くなる」の違いは、前者は静かで穏やかな悲しみ、後者は重くて暗い悲しみというニュアンスの違いです。
「しんみり」の例文
・『しんみりとした音楽が流れていた』
・『おじいさんの昔話をしんみりと聞いた』
「暗くなる」の例文
・『暗くなる話題を取り上げることはやめよう』
・『失恋して心が暗くなることを感じる』
まとめ
「しんみり」と「暗くなる」は、どちらも悲しい気持ちや雰囲気を表す言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「しんみり」は、心が静かに落ち着いているさまを表します。
しみじみと感じることもあります。
その一方で、「暗くなる」は、気分が沈んで明るさや希望がなくなるさまを表します。
陰鬱となることもあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。