この記事では、「液体石鹸」と「固形石鹸」の違いについて紹介します。
液体石鹸とは?
液体石鹸とは、カリ石鹸から作られる液体状の石鹸のことをいいます。
カリ石鹸とは、脂肪酸と水酸化カリウムを反応させた脂肪酸カリウムです。
水に溶けやすい性質があり、カリ石鹸を適度に加水して作るのが液体石鹸です。
液体石鹸のうち、手洗い用はハンドソープになります。
また、体を洗うための液体石鹸はボディソープと呼ばれています。
プッシュ式の容器に入っていて泡で出てくる石鹸も液体石鹸に含まれます。
液体石鹸は減った分だけ補充すればいいので、ホテルや入浴施設などでよく使われています。
固形石鹸とは?
固形石鹸とは、ナトリウム石鹸を成形した固形の石鹸のことをいいます。
ナトリウム石鹸とは、脂肪酸と水酸化ナトリウムを反応させて作ります。
水に溶けることで界面活性剤として働き、汚れを落とす効果があります。
手や体を洗うために使用します。
また、洗濯用の洗濯石鹸などもあります。
液体石鹸と固形石鹸の違い
液体石鹸と固形石鹸では、使用する原料に違いがあります。
石鹸を作る時には鹸化という工程がありますが、使用するアルカリによって固まりやすさに違いが出るからです。
水酸化カリウムで鹸化したものが液体石鹸で、水酸化ナトリウムで鹸化したものが固形石鹸になります。
洗浄力は液体石鹸よりも固形石鹸の方が高いので、量が少なくても汚れを落とせます。
そのためコストパフォーマンスは固形石鹸の方が高いです。
しかし、液体石鹸の方が水に溶けやすく泡立ちやすいので、使い勝手が良いというメリットがあります。
お子さんなども使いやすいです。
また、固形石鹸は水気があるところにおいておくと溶けてしまうので、管理するのが面倒と感じる人もいます。
まとめ
液体石鹸と固形石鹸では、使用している原料が違います。
水酸化カリウムを使っているのが液体石鹸で、水酸化ナトリムを使うのが固形石鹸になります。