工場で作られる精製塩ではない塩を指す言葉として「天日塩」と「天然塩」があります。
どちらも自然由来の塩ですか2つの塩はどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「天日塩」と「天然塩」の違いを解説します。
「天日塩」とは?
「天日塩」とは、「天日に干して作った塩」を指す言葉です。
「天日塩」の使い方
塩分を含んだ塩水を太陽にさらし天日で水分を蒸発させて塩分を抽出する製法で作った塩を指します。
一般的に使われる原料は海水で海水から天日で水分を取り除いたものが「天日塩」です。
長時間天日にさらして水分をとばす必要があることから雨量が少なく乾燥した地域に適した製塩法です。
製塩技術としてはかなり原始的な方法で古代でも用いられてきたやり方ですが、現在は体に優しい自然のままの塩が作れると言うことで人気を集めています。
「天然塩」とは?
「天然塩」とは、「天然由来の塩」を指す言葉です。
「天然塩」の使い方
天然由来の素材や自然を生かした製法で作られる塩全般を指す総称ですが、具体的な基準や法的な定義はありません。
かつて塩が専売だった時代は専売公社によって生産される食塩のみ食用としての販売が認められその他の塩は販売が禁止されていました。
専売公社が用いる化学的な生産方法以外の方法で生産される塩の総称として作られた言葉が「天然塩」です。
一般的には高度に精製されておらずにがりなど天然成分が含まれていて独特の風味や味がある塩を「天然塩」と呼んでいます。
「天日塩」と「天然塩」の違い
「天日塩」は天日乾燥という製法で規定されるのに対し、「天然塩」は化学的な方法以外で作られる塩全般の総称で具体的な基準はありません。
自然を活かして作られる塩が「天然塩」なので「天日塩」も「天然塩」の一種です。
「天日塩」の例文
・『天日塩づくりには時間がかかる』
・『メキシコは天日塩の一大産地である』
「天然塩」の例文
・『健康のために天然塩を使っている』
・『料理に合わせて天然塩を使い分ける』
まとめ
「天日塩」と「天然塩」では表す意味が全く異なります。
塩にもいろいろなな種類があるのでそれぞれの意味を正しく理解し区別してください。