「童話」と「寓話」の違いとは?分かりやすく解釈

「童話」と「寓話」の違いとは?違い

「童話」「寓話」はどちらも物語の種類を表す言葉です。

2つの物語にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「童話」「寓話」の違いを解説します。

「童話」とは?

「童話」とは、「子供を対象に作られた物語」を指す言葉です。


「童話」の使い方

幼い子ども向けに作られた物語の総称で、主に小学校に入るより前の幼児を対象にしています。

神話や伝承をもとにしたお話から民間に伝わる民話、新しい感性で作り出された創作の物語などジャンルは多岐に渡りますが幼児を対象とした物語であれば全て「童話」です。

内容ではなく子供を対象にしていることが基準なので大人向けに創作された物語を簡略化しひらがなを多用するなどして子供にもわかりやすく作り直し「童話」として出版されることもあります。


「寓話」とは?

「寓話」とは、「教え諭すことを目的に物事の例えとして作られた物語」を指す言葉です。

「寓話」の使い方

戒めや教訓をテーマに多くの人に伝わるようわかりやすく例えて表現した物語を指します。

ある教えを伝えるためには直接的に言葉にするだけでは不十分で、具体的な例をあげたりわかりやすく噛み砕いたりしないと多くの人には伝わりません。

戒めや教訓を広めるためわかりやすい例えとして作られた物語が「寓話」です。

コツコツ努力を積み重ねることが重要だと伝える「ウサギとカメ」や正直であることの大切さを説く「金の斧銀の斧」などが有名な寓話です。

「童話」と「寓話」の違い

「童話」「寓話」の違いは「対象年齢」です。

対象年齢が低い幼児向けの物語が「童話」、特に年齢を限定せず大切なことを伝えるための例示として機能する物語が「寓話」です。

「寓話」の中でも幼い子でもわかるように書かれたものは「童話」に含まれます。

「童話」の例文

・『童話を読み聞かせる』
・『童話の絵本を購入する』

「寓話」の例文

・『ためになる寓話を読む』
・『教訓を伝えるには寓話が効果的だ』

まとめ

「童話」「寓話」は対象とする年齢によって区別されます。

どのような物語なのかを正しく理解して区別しましょう。

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